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SPU-HD-DX(FRONT)

SPU-HD-DX  (SIDE)

ヨーロッパは多様な文化と国民性が入り混じった地域で、体のサイズがほぼ均一で規格化しやすい日本とは、
大きく異なる背景があります。欧州には、体型や体格を大きく分ると、2種類が存在していると言われています。
『北欧・ドイツ・イギリス・オランダを中心とするゲルマン系』 『フランス・イタリアを中心とするラテン系』です。

このボディ 『SPUR』 の開発着手は、2009年。
サイズやフォルムの基本案を近藤保先生にお願いし、ボディの造形と製品化の為のプロセスを当社が担当して
います。ここで、近藤保先生のお仕事を、ご紹介いたします。
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現在は、ドイツ・ベルリンに拠点を置き、Berlin Akademie Mode&Designの大学教授として、講義を行ないながら
ドイツ各地、ロシア、日本の芸術大学でも学生を指導されています。
「ドレーピングによるファッションデザイン」を専門とし、並行して人体構造からデザインとパターンを理解する為の
ファッション解剖学の研究を続けていらっしゃいます。

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サイズの展開は、Size36/38からスタートし、2015年にはSize「34」「40」「42」が加わり販売をスタートしています。
身長の設定はいずれも172cmで大きいサイズの方はゲルマン系。小さいサイズの方は、フランスやイタリアの系
フォルムとしても使うことができます。
グローバルなマーケットを視野に入れ、製品の規格、コレクション用のモデルサイズ、日本人体型の欧米化なども
考え開発を進めました。


  


フランス、イギリス、イタリアにあるボディメーカーの仕事を、ある意味畏敬の念をもって眺めてきた日本のぼでぃ屋
にとって、ヨーロッパサイズのボディを開発し、ヨーロッパに売るという事は、老舗の真裏にをコッソリと店を出すに等
しい。ロンドン、アントワープ。ファッションの中でも若い感性が集う現場で、なんと立体裁断がブームになっている?
という話を近藤先生から聞いた時は耳を疑った。 

「若いデザイナーのみずみずしい感性を、しっかり受け止める事ができるボディを作る必要がある。」

強い意志とファッションへのまっすぐな思いに共感し、私たちは先生と新しいフォルムを産み出す仕事をスタート
しました。

・・・・・・・・・・・・大量生産がファッション流通の中心になるとボディも例外ではなく量産されるようになる。
しかしその用途は以前のようなデザイナーとのパートナー関係ではなく、より早く均一な服のパターンを作るための
道具としてであった。量産された安価なボディはグローバル化の波によって世界の隅々にまで衣服と共に流通して
いったが、逆にデザイナー個々の特徴を奪ってしまうファッションのユニフォーム化を急激に進めてしまったのも事実
である。パターン作りの主流がCADに移行していくこの様な時代において、ボディの意味をもう一度考え直す必要
があるのではないか。ユニフォーム化していくファッションに疑問を持ち、日々ボディと共に自身の個性を出そうと
格闘しているデザイナーが少なからず存在する。彼らが今求めているのは、布が人と共に揺れ・動き、さまざまな
表情を見せるファッションであり、かつ独特なボリュームをもった立体的な造形である。
その独自のクリエーションを助け、インスピレーションを刺激する新しいパートナーとして私たちはspurを開発した。


近藤 保氏 寄稿<ミューズの誕生より>
全文はこちらより

 

【写真:左】
両親ともにドイツ国籍の23歳のドイツ人女子学生。
大きな人達のグループでは標準的なサイズの女性。

【写真:上】
ボディのカスタマイズの概要。
赤線=女子学生の身体。
中央は仏製のボディに赤線をはめた時の納まり方。
緑線=これから製作するボディのガイドライン。

シュプール製作の元型になったボディは、
モデリア・ヌードフォーム・ミリュ38・ファム・トルソ」です。
モデリアミリュの首から背中にかけてのラインを先生はとても気に入ってく
ださっていたので、そのイメージを保ちながらフォルムを作っていきました。 

造形担当者と、何度も何度も話し合いを重ねていきました。
東京とベルリンという遠距離で、直接打ち合わせができないという環境を、
インターネットが軽くクリアにしてくれました。

元型になったボディに、場所によっては数センチもの厚みを付けていく
作業。付けては削りの繰り返し。理想のフォルムへ近づける作業を
忍耐強く継続しているうちに、SPUR<シュプール>のフォルムが
まとまってて行きました。

欧州の人の身体をボディに表現した事がない私達にとって、先生の
適格な指示と、イメージを掻き立てるお話が製作の糧となって行った
事は言うまでもありませんでした。

新しいコンセプトを先導するSPUR <シュプール>は、工業用のボディとは違って、作り手の創造力を引き出し、受け止めてサポートするボディフォームとなって欲しい。
一方で、工業用としての使用に耐える正確さと頑丈さを装備させる。
正確さに関しては、モデリア・ミリュの遺伝子がシュプールの芯の部分で支えてくれる。

  

白いウエストテープがSize【38】。黒いウエストテープがSize【36】。
大きいサイズの【38】からスタートし、それをバランスよく縮寸して【36】が出来上がりました。


先生の情報を元に、サイズで原型を製作していきます。
原型は硬質石膏で製作していますが、張り子は水と糊と石膏を使って成形します。乾燥させるプロセスで濡れた紙が変形する部分や、綿と布をカバーするときに縫い代が重なるところなどをあらかじめ計算しながら型を調整していきます。

シュプールは、ヨーロッパの女性の体型とサイズを表したボディフォーム
で、ドイツでは、大学の授業で使われています。
主に、ファッション教育の現場で使われていますが、ロット生産向けの
既成服の製作・検品・フィッティングに使われています。
少しづつですが、海外のファッションシーンにて使われ、広がり続けて
います。

【写真(左)】 AKADEMIE MODE&DESIGN大学のクラスにて

なぜ、 SPURには頭が付いているの?

国内でも、裁断用ボディに「頭を着ける」ご要望を
頂いていたものの、定番として製品化される事は
ありませんでした。
「フード付のアイテムを作る時にあったらいいな。」
SPURは、近藤先生の強いご希望もあり「頭付」の
仕様でボディ作りが進められていきました。
それも、マグネットで取り外しができる。
これをドイツ・ベルリンの大学で披露した時の学生達
の歓迎ぶりが先生からのメールで伝えられ、その
歓喜の声は増えていきました。
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頭付きというのが最高にうけています。
実際、頭部を付けてドレーピングしていると、本当に
着装した状態を想像できるので、現実味が増します。
頭部を付けてのドレーピングと、無とでは使う布の
分量やバランスの雰囲気が全然違うのです。
しかもこの頭部、美人だし。
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近藤 保(こんどう たもつ) Tamotsu Kondo


文化服装学院(Bunka Fashion College)でデザインを学んだ後、ドイツへ渡りデザイナー、パタンナーとして働く。
1994年ハンブルク大学(Fachhochschule Hamburg)に客員教授として招かれドレーピングの講義を行ったのを始めとし、
今日までドイツ各地で講義を行ったファッション学校の数は20を超える。
現在は、ベルリンファッション大学AMD Akademie Mode&Designに在職し、デザインとドレーピングの講義を行ないながら
ロシア、日本の芸術大学でも学生を指導している。
『 ドレーピングによるファッションデザイン 』を専門とし、並行して人体構造からデザインとパターンを理解する為の
ファッション解剖学の研究を続けている。

Tamotsu Kondo
official site : http://www.tamotsukondo.com/

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