私たちは服を着るとき必ず腕を通します。ボディは、身頃のドレーピングやアームホールを作る際の作業性を考慮して、長腕、肩万を着脱可能にして在ります。そのためか、自分の使用しているボディの腕や、肩万を外したままあるいはしまい込んだまま全く利用していない人を多く見かけます。身頃のシルエットを組む段階では、外した方がやりやすいのですが、袖付けの途中からは必ずつけましょう。人間の腕はそれなりの太さがあり、肩万、特に長腕を付けることによってアームホール縫い代の当たり具合や、袖の厚み不足などの欠点がよくわかります。単なる付属品ではなく袖付けピン打ちや、検品の際にはボディの重要な一部として装着してください。


手順 1

 1)身頃の袖ぐりを整えて、袖の振りを決めたら、袖底から途中まで内側からピンで止付ける
手順 2
 2)長腕を上から差し込み、マグネットで固定して振りを合わせる
手順 3
 3)袖丈を確かめてから袖の前後から肩先まで、袖山の丸みを前後交互にイセを入れながら作る